Report レポート

  • 20232/9Thu
    第1回

    小泉純一郎

    (元内閣総理大臣)

     今年の2月から始まった湯川れい子による木曜塾。おかげさまで、発表と同時に予約が殺到し、当社の二階にある「天夢」は満員御礼となり、心苦しくもキャンセル待ちとなってしまった多数のお客様は三階にてスクリーンでご観覧頂くという、普段の木曜会とは異なる状況と雰囲気に包まれる中、まずは湯川がステージに上がりました。当日までお名前を明かすことが出来なかった第一回目のゲストは何と、第87~89代内閣総理大臣の小泉純一郎氏でした。湯川がご紹介する形で小泉氏がご登壇された瞬間、大きなどよめきと歓声が会場に響き渡りました。
     ご自身の生い立ち、政治、音楽、原発などについて、幅広い内容のお話をして下さいました。小泉氏のお祖父様は第二次若槻内閣で逓信大臣をお務めになり、若い頃に全身に入れ墨を彫っていたことから“いれずみ大臣”と呼ばれていたことや、お父様も政治家であったことなど、まさに政治家の家庭でお育ちになったとのことでした。原発については2011年の東日本大震災のことに触れられ、「40基稼動していた原発があの事故の後、二年間は原発ゼロだったにも関わらず、一回も北海道から九州まで停電など起きなかった。原発が無くてもやっていけるのに、また稼働しようとしている」と、少々険しい表情で熱く語って下さいました。約47万人の避難者を出した福島の原発事故。何故、今もなお政府は原発を再稼動させようとしているのか?滅多に聴くことが出来ない貴重なお話をして下さいました。
     一方、音楽をこよなく愛することでも知られる小泉氏。最初はお好きなクラシックのヴァイオリンの曲のお話から始まり、エルヴィス・プレスリー、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ、そしてカラオケでお歌いになる曲や演歌のお話。意外にも「宗右衛門町ブルース」をよくご帰宅時にお歌いになるのだそうで、ステージ上でも実際に笑顔でとても楽しそうに歌って下さり、お客様も大喜びでした。
     最後に、「音楽は色々な意味で私達を癒してくれます。全ての武器を楽器に変えて欲しいと心から願っています。そうすれば絶対に戦争など起きないはずですから」と、湯川が締め括り、お客様より盛大な拍手を頂きながら第一回目の木曜塾は無事に終わりました。
     今後も、湯川だからこそお呼び出来るゲストの方々をお招きして、エイトスター・ダイヤモンド内の「天夢」でなければ聴くことの出来ない対談やミニ・コンサートを行っていく木曜塾。皆様のご予約とご来場を心よりお待ちしております。